限られた資源の有効利用を促進するため、ごみの減量化･資源化を進め、循環型社会の形成を図るとともに、安全で安心なごみ処理施設整備の構築を目指し、阿南市で平成22年度から橘町小勝で事業を進めてまいりました新ごみ処理施設｢エコパーク阿南｣がこの度完成いたしました。
エコパーク阿南
環境を表す「エコ」と公園や場所を表す「パーク」を意味し、リサイクルや環境学習の場としての機能、緑あふれる広場も併設されることから、多くの人々に親しまれますように願いを込めて（神奈川県川崎市 赤羽 和親 さん）によって命名されました。
施設概要
| 施設名称 | エコパーク阿南 |
|---|---|
| 所在地 | 徳島県阿南市橘町小勝1番地5 |
| 処理能力 |
■高効率ごみ発電施設 焼却炉 96t/日(48t/日 x 2炉) 灰溶融炉 8t/日 ■リサイクルセンター 資源ごみ処理設備 11t/5時間 不燃・粗大ごみ処理設備 13t/5時間 |
| 処理方式 | 高効率ごみ発電施設 焼却施設/ストーカ式焼却炉 溶融施設/燃料式溶融炉 リサイクルセンター 資源ごみ処理/手選別コンベヤ+圧縮梱包方式 不燃･粗大ごみ処理/二軸剪断式破砕機+竪型回転式破砕機併用型(4種選別) |
| 発電能力 | 定格出力 1,420kW |
| 敷地面積 | 45,671㎡ |
| 建築面積 | 9,687㎡ |
| 延べ面積 | 17,975㎡ |
| 建物 | 工場棟 地上8階建て 高さ:約31m 煙突 高さ:59m |
| 工期 | 平成22年9月21日～平成26年3月31日 |
| 事業費 | 93億300万円 |
| ごみ搬入 | 受付時間 午前8時30分～正午まで 午後1時～午後4時まで 休業日 国民の祝日、年末年始 |
排ガス基準値
| 項目 | 法基準値 | 要求水準値 | 自主保証値 |
|---|---|---|---|
| ばいじん | 0.08g/m3N | 0.01g/m3N | 0.005g/m3N |
| 硫黄酸化物 | 1,716ppm | 30ppm | 25ppm |
| 窒素酸化物 | 250ppm | 50ppm | 25ppm |
| 塩化水素 | 430ppm | 50ppm | 30ppm |
| 排ガス中のダイオキシン類 | 1ng-TEQ/m3N | 0.01ng-TEQ/m3N | 0.005ng-TEQ/m3N |
要求水準値：市が事業者に対し維持管理上、要求する最低基準値
自主保証値：事業者が市に対し維持管理上、保証する数値
施設の特徴
安全で安心な環境にやさしい施設
- 運転の自動化、燃焼温度の連続監視により、適正な運転を行います。
- ダイオキシン類等の排ガス規制値については、最新の排ガス処理設備を装備して、国内でも高水準の保証値を遵守します。
- 焼却炉にボイラを設置してごみからの発生熱を有効に利用し、蒸気タービン発電機で発電することで、温室効果ガスであるCO2を削減します。
- 設備の自動化により安全で省力化された運転が可能です。
- 工場排水、生活排水も含め施設からでる排水は｢エコパーク阿南｣にて全量使用し、雨水のみ排水します。(完全排水クローズドシステム)
資源循環型社会の形成
- ごみからの発生熱を最大限に回収して電気に変換する高効率ごみ発電(定格1,420kW)を行い、エネルギー回収率の向上をはかります。
- 阿南市次世代エネルギーとして太陽光発電･風力発電･ハイブリット照明(太陽光+風力)を設置し、自然エネルギーを積極的に活用します。
- 焼却炉から出る焼却灰や飛灰は溶融処理し、無害な溶融スラグとなり、アスファルト道路用材料などの資源として再利用します。
資源循環型社会の拠点となる施設
- 見学者用に環境学習設備を備えており、各設備やごみ処理の流れを分かりやすく紹介します。
高効率ごみ発電施設処理フローシート
溶融物の資源化と熱エネルギーの回収、安心･安全な排ガス処理のできる最新の設備です。
リサイクルセンター処理フローシート
家庭からでる不燃ごみ･粗大ごみ･カン類･ビン･ペットボトル･プラ容器包装を有効に資源化します。
